8月19日 マクナニー氏による記者会見全文

こんにちは。

先週行われた報道官の記者会見。

ポイントは、

政府側

民主党は国民助けようとせず、郵政公社出資の件など政治ごっこばかりしている。

●ブルー•ライブズマターの擁護。

●レジェンド作戦の成果。

報道側

●トランプのグッドイヤー不買発言の詰問。

●郵便投票をした場合の選挙結果をきちんと受け入れるかどうか。

などです。

引用元: https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/press-briefing-press-secretary-kayleigh-mcenany-8-19-2020/

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8月19日 報道官ケイリー・マクナニーによる記者会見

アメリカ東部時間午後1時24分

マクナニー:こんにちは。さて、ナンシー・ペロシはどこに行かれたのでしょう?議会は休会に入りました。民主党上院議員は、国民へ救済金を配布する妥協案を提示しないまま、休みに入りました。ナンシー・ペロシ民主党議員がお休みに入られた一方で、大統領は懸命に仕事に取り組まれています。トランプ大統領は、住居立ち退きの停止、失業給付支援、学生ローン支払いの一時停止、給与税の免除を含む大統領令を発令し、国民へ金銭的な支援を行っています。

民主党は交渉のためにワシントンD.Cにとどまることはしませんでした。ですが、今から急遽議員たちが戻ってくるようです。なぜでしょう?郵政公社のためにです。急転直下の出来事です。民主党議員は経済活性化支援金、中小企業支援金、立ち退き保護などの対策を何も成し遂げることなく休みに入りました。国民の心配事に民主党議員は関心をよせていないようですね。

ナンシー・ペロシはどこでしょう?彼女や他の民主党議員は間もなくワシントンに戻ってこられるそうです。最近浮上した最大の危機に対処するために。それが郵政公社の問題です。休会前、大統領は郵政公社に100億ドルの支援金を提示していますが、民主党はこれを却下しています。ところが、民主党議員は自分たちで作り出した危機に取り組むために、また戻ってくるというわけです。残念なことですが、これが民主党が優先させていることなのです。

では質問をどうぞ。

Q:今後の国連の動きについてですが、大統領は国連に国務長官を送り、(イランへの)制裁のためスナップバック(イランが核開発合意に違反した際制裁を復活させる仕組み)を行使させるのでしょうか?

マクナニー:その件について私からの報告はありませんし、大統領に先立っての話は控えます。お伝え出来るとすれば、スナップバックを行使するつもりだ、と大統領がおっしゃっていたという事です。それ以外のことは大統領からお話を聞いてください。

Q:大統領は「我々が選挙に負けるとすれば、それは不正操作があった時だろう」とおっしゃっていましたが、公平な選挙で負けうるという事実は受け入れられないのでしょうか?

マクナニー:大統領は国民に尽くしてきたと信じておられますし、それが11月に明らかになるとお考えです。国内のあちこちで起こっていることを鑑みても、不正選挙はありえることで、特に郵送投票では不正が行われやすいと考えられています。

Q:二点質問がございます。大統領がグッドイヤーアメリカのタイヤ製造会社)について非難のツイートをされていましたが、ビースト(大統領専用車)は今後もグッドイヤーのタイヤを使いますか?

マクナニー:セキュリティーに関するコメントは控えます。

Q:わかりました。では、先週大統領に質問してご回答頂けなかった件について再度お伺いします。Qアノンについてです。大統領がQアノンについてお話になっているのをお聞きになったことはありますか?また、陰謀論について大統領はどうお考えでしょう?

マクナニー:いえ、聞いたことはありません。メディアでは沢山取り上げられているようですが、大統領から聞いたことはありません。

Q:他の記者が質問しましたが、「我々が選挙に負けるとすれば、それは不正操作があった時だろう」という理由で、大統領が投票所で投票するよう呼び掛けている件ですが、大統領はご自分が負けた場合は結果を認められないということでしょうか?

マクナニー:大統領はいつも、成り行きを見てから決断するとおっしゃられています。昨年11月にも同じことをおっしゃっていました。大統領は自由で公平な、結果に信頼をおける選挙を望んでおられます。ネバダのように、大量の郵送投票に踏み切っている州がありますから。予備選での郵政投票は大失敗でした。大量の投票用紙がゴミ箱に捨てられたり、アパートのダーツ盤にピンでとめられていたりしていました。このような制度になっていますので、大統領はより厳しく現状を見つめ、不正操作のない公平な選挙結果を求められているのです。

Q:結果は受け入れられると?

Q:経済刺激対策の話をするため、政府側からぺロシ氏や民主党議員へ呼びかけられたのですか?

マクナニー:はい。会話内容についてのアップデートはありませんが。ですが、(ペロシ)議長の関心は郵政公社資金の草案にあることは確かです。はっきり申し上げますが、政府は郵政公社への資金出資は容認しております。そもそも政府は100億ドルの支援金を提示していたのですが、それは却下されています。

ですから、政府は郵政公社への出資は受け入れる考えです。ですが、今真っ先に実現させたいのは、罪もないのに苦しんでいる国民の救済措置です。失業者には追加の失業保険を、そして、給与支払い保証プログラム(PPP:paycheck protection program)により、中小企業にも援助の手が差し伸べられることを望んでいます。給付金はダイレクトに従業員の給与支払いに使われるので、雇用を守ることになります。それから、政府は経済刺激対策給付金の支給も検討しております。

Q:郵政公社の件ですが、政府は民主党が提案している250億ドルを受け入れるつもりはありますか?それとも100億ドルが上限になるのでしょうか?

マクナニー:いえ、今のところ上限は定めておりません。250億ドルも視野にいれておりますが、政府はそこに国民への救済案を含めたいと考えており、ペロシ議長はそれに興味を示していないのです。一方大統領は行動を起こし、立ち退きの危機にいる国民や失業に苦しむ国民を保護し、減税で給料の遅配で苦しんでいる国民を守っていらっしゃいます。

大統領は行動を起こしています。そして、無責任なペロシ議長が戻ってきて、仕事を始めるのを待っていらっしゃいます。

Q:その件について関連する質問と、別の質問を一つ。郵政公社が必要な資金を得るために、大統領の権限において出来ることは他にありますでしょうか?その、不足を補うために出来ることです。

マクナニー:郵政は2021年まで十分な資金があり、現金有高もあります。CARESアクトにより最大100億ドルの貸付金も付与されています。それは特筆すべきことでしょう。

ペロシ議長とはこの郵政公社への出資について話をすすめるつもりですが、勤勉な国民への給付金の話も併せて議題にあげなくてはなりません。

これは明確にしておきたいのですが、大統領は昨日、郵便局員を守りたいとおっしゃっていました。彼らもまた、素晴らしい、勤勉なアメリカ国民でありますので、郵政公社が彼らにしっかりと給与を支払えるようにしておきたい、そして雇用を守りたいと。また、郵政公社の支払能力を高めるため、(郵政公社が配送している)アマゾゾンの配送料を値上げすべきだとおっしゃています。

Q:続けてお伺いします。イスラエルアラブ連邦の和平合意に関してですが、アラブ連邦側はF-35機の購入に意欲的だと聞いています。この最高仕様の航空機をアラブ連邦に売ることについて大統領の見解はいかがでしょう?また、そのためにイスラエル側に保障されている質的軍事優位性(QME: qualitative military edge)を議会で引き下げることになりますか?

マクナニー:正式に議会で報告されるまで、防衛に関する販売や配置についてのコメントは控えさせて頂きます。

先ほどの郵政公社資金の質問に戻りますが、郵政規制委員会の元議長であり理事であったルース・ゴールドウェイ氏が書かれた文章をご紹介したいと思います。これはニューヨークタイムズからの抜粋だったかと思います。郵政公社は厳禁で約250億ドルが使える状況で、2021年までの運営資金は十分にあると見積もっている、とのことです。

ですから、緊急事態に対処するためペロシ議長が急ぎ議会に戻ってくるというのはばかげた茶番で、いつわりです。本当のところは、ナンシー・ペロシ民主党議員や有権者からのプレッシャーを感じているのです。彼女が国民へ救済措置を届けなかった一方でトランプ大統領がそれを行っているのですから。

Q:本日大統領は、MAGA帽子(Make America Great Again:トランプのキャンペーンスローガンである、アメリカを再び偉大な国に、と書かれた帽子)を禁止したという理由で、グッドイヤーのタイヤを買わないように国民によびかけていました。ですが、グッドイヤーは政治的な発言を禁止する、という方針があるだけのようで、これは多くの会社で一般的なものです。なぜ大統領は民間企業のドレスコードに対して報復措置をとり、アメリカ企業の事業を脅かすのでしょう?

マクナニー:グッドイヤーは方針を公に明示する必要があります。

Q:声明はすでに出していますよ。ご覧になられましたか?

マクナニー:はい、それは見ましたが、ですがまだ方針を明確にしていない。

Black Lives Matter(黒人の命は大切)のように、あるスピーチは容認されて、一方でBlue Lives Matter(警官の人権を主張するスローガン)やMAGA帽子は容認されない。そういったイメージが浮かび上がってきています。

明らかに一定の思想が攻撃対象になっている。一部の工場でそういったイメージが提示されていることをグッドイヤーは否定していません。ですから、

Q:人種間の平等に関する発言は認められ、政治的発言は容認されないというのは、かなり一般的な考えだと思いますが?よくあることだと思います。大統領ご自身はツイートで発言される前にグッドイヤーに連絡をとったのでしょうか?

マクナニー:グッドイヤーは「平等」の問題について発言しましたね。私の知る限り、Blue lives Matterも平等問題です。全国で多くの警察官が、警察バッジをつけているがために攻撃されているのですよ。例えばダラスでは、五人の警官が亡くなっています。

ワシントンDCに拠点を持つブラック・ライブズ・マター(団体)は、「Black Lives Matterは警察の出資停止を意味している」と言っています。ニューヨークにいる代表の一人は「体制を焼き払う」と言っています。皆さん覚えていらっしゃる通り、2015年のBlack Lives Matterの集会では「警察の豚野郎どもを、ベーコンみたいに焼いてしまえ(Pigs in a blanket, fry them like bacon)」 と大声で叫んでいました。

Q:大統領はグッドイヤーに方針を確認するため連絡を取りましたか?

大統領はアメリカの事業を脅かすのですか?

マクナニー:Blue lives Matterは許されないのですか?私はここではっきりと申し上げますが、Blue lives Matterは平等問題です。そしてグッドイヤーも公にそれを認めるべきです。

Q:会社の方針の論争をして、アメリカの事業を脅かしてもよいと?

Q:大統領はそれを理由にボイコットを呼びかけてはいないですよね?

マクナニー:ボイコットを呼びかけた理由はMAGAにあります。MAGAはこのところBlue lives Matterとほぼ同意見を持っています。

Q:政府は、ルイス・デジョイが郵政に導入した改革計画、例えば郵便物仕分け機撤去などですが、その取りやめに賛成ですか?大統領は改革計画を停止するとおっしゃっていましたが、既に郵便物の遅配を引き起こしている改革計画の取りやめには賛成されているのでしょうか?

マクナニー:大統領は昨日、ご自身の意向を表明されました。それはアマゾンの配送料を値上げすることで、郵政公社の支払い能力を高めるということです。

まず、その仕組みを知って頂きたいと思います。郵政公社では手紙、雑誌、カタログ等の配送料はインフレの昂進率によってのみ値上げ可能です。一方で小包や、アマゾンのような商業品の輸送は競争価格による値上げが可能です。

ルイス・デジョイ郵便局長はそれを行うと提案しただけです。アマゾンが高価な商品の配送を、資金で苦しむ郵政公社に押し付けて、さらなる重荷を負わせ、一方自分たちはその低額な配送料による恩恵をうける。それは許されるべきではないと政府は思っています。これはアマゾンのような会社にとって利益が上がるビジネスモデルであり、アメリカ国民やましてや郵政公社にとって良い方法ではありません。

Q:ではその他特定の改革計画についてはいかがですか?

マクナニー:大統領はアマゾンが最良の解決方法だとお考えです。それ以上のお答えはご本人から聞いて下さい。

Q:昨日、大統領はフロリダでの予備選に勝利したローラ・ルーマーにお祝いのメッセージを送られていますね。また、ジョージアのマジョーリー・テーラー・グリーンにも。彼女たちは二人とも反ムスリムの感情を表明しています。大統領は彼女たちのムスリムに対する考えを支持するのですか?また、その考えは議会にふさわしいと思われますか?

マクナニー:大統領は共和党から正式に推薦されている議会候補者にはいつも。お祝いの言葉を送られています。ですから当然今回も同じようにしたわけです。彼女たち二人の発言を深く調べていたわけではありませんし、そういった言葉を目にしていたかも存じ上げませんが、大統領はムスリム社会を支持しております。アメリカ国内でのムスリムの信念を広く支持されています。

Q:大統領は翌週の受諾演説の場を選択するにあたり、費用的な観点からホワイトハウスも候補に入れているとおっしゃっています。セキュリティー費用をおさえるためということですが、フロリダやニュージャージーの邸宅を訪問される際はその点を考慮されているのでしょうか?

マクナニー:費用の件は、党大会についてお話しされていることです。それから、歴代の大統領がされてきたように、トランプ大統領も、ときにホワイトハウスを離れる権利があります。

Q: ライトハイザー大使との米中第一段階貿易協定の協議は予定通り行われるのでしょうか?また、日程についてお知らせ頂けますか?

マクナニー:代表者同士の話し合いはされていますが、大統領は中国に対して、COVIDとパンデミックの件で遺憾の意を表明されています。公式な協議の日程はまだ聞いておりませんが、この協議は今後も貿易代表間での話し合いとなると申し上げておきます。

Q:グッドイヤーについて再度質問致します。ビーストの件は以外で、です。大統領が「グッドイヤーのタイヤを買うな。もっと値段が高くていいタイヤを買え」とおっしゃっているのは、支持者への要請ですか?もしくは、「今後グッドイヤーのタイヤは買うな」と大統領が指揮した、アメリ連邦政府の正式な政策でしょうか?

マクナニー:大統領はその件について、支持者へ向けてツイートされています。また、大統領は警察を支持するため、この件で謝らないでしょう。大統領は、今回の件を容認できないとお考えです。ブラック・ライブズ・マターの帽子をかぶっていいということは、ブルー・ライブズ・マターの帽子も認められるべきです。ダラスで起こったように、警察官を標的にした暴行が行われているのですよ。この暴動でデイビット・ドーン(元警官の黒人男性。友達の質屋を守るために店にいたところ、略奪者に銃撃された)は命を落としたのです。

警察官やブルー・ライブズ・マターが、グッドイヤーがやっているような不等な扱いをうけたとき、大統領はいつも立ち向かわれています。

Q:では、グッドイヤーがその方針を変えない限り、車体のタイヤはすべて取り換えざるをえないと。

マクナニー:その件については大統領とお話していないので、この後の大統領の会見で直接お聞きになってください。

Q:明日イラクの首相が訪問されますが、中東の未来と和平の旗振り役として、どのような公約をたてることを望まれていますか。

マクナニー:明日の首相の訪問を、政府は大変歓待しております。大統領はカディミ首相をホワイトハウスにお招きすることを楽しみにしております。アメリカとイラク間の政略的な関係の根底にあるのは、中東の安定と安全と繁栄を目指すことにあります。そしてイラクは、永続的なISIS撲滅を含め、地域の治安面維持のための重要なパートナーです。

Q大統領は血漿療法の可能性について大変強気でいらっしゃいます。また、FDA血漿療法の緊急使用許可を与えるともとれる発言をされていました。ですが、ドクター・コリン、ドクター・ファウチを含めた政府のトップの医療専門家達は「緊急使用許可については一旦見合わせよう。時期尚早だ。まだ血漿療法の本来の効能を見極めていない」、とおっしゃっていました。大統領はこの件に賛成されていますか?もしくは別のお考えをおもちですか?

マクナニー:緊急使用許可の件については大統領とお話しておりません。午後の会見でお伺い下さい。

ですが、FDAのテストの件で別途ご報告いたします。臨床現場即時検査(point-of-care test: 小型分析器や迅速診断キットを用いて医療現場で行うリアルタイム検査)の平均的な検査時間についてお伝えします。もっと早いテストはないのかとの質問をよくうけていますので。臨床現場即時検査を提出してからFDAがCOVIDを関連付けるまでにかかる時間は20日です。対してエボラ、インフルエンザ、連鎖球菌は100日かかります。

大統領のもとで、FDAは通常100日かかるエボラ、インフルエンザ、連鎖球菌の5倍の速さで処理を行っているのです。

ちょうどうこちらに向かう途中、バー司法長官が最新のニュースをお報せしてくれました。先週、レジェンド・タリフェロ君を襲撃した容疑者が告発されました。このニュースは大変勇気づけられます。ご存知のようにレジェンド作戦は、自宅で眠っている最中に撃たれ、死亡した4歳の男の子レジェンド・タリフェロ君にちなんでつけられました。

それから6週間、FBI、DEA(Drug Enforcement Administration:麻薬取締局)、ATF(Bureau of Alcohol Tabacco and Firearms:アルコール・タバコ・火器局)そして保安局からの何千もの連邦職員が、州の関係局と協力してきました。レジェンド作戦は協力すること、行動することを体現しています。単に感傷的な言葉を述べ、さらには町での許されざる暴力行為を露骨に無視し、子供たちが巻き添えにさせている人たちと著しい違いです。

大統領はいつも気を配り、法と秩序を取り戻すことを望んでいます。街に平和を取り戻したいと思っています。ですから、行動なさっているのです。司法長官の報告のように、レジェンド作戦の一環で連邦局は1000人以上を逮捕しました。逮捕者の多くは暴力行為を行い、そこには90人の殺人が含まれています。バー司法長官がおっしゃるように、トランプ大統領の法と秩序によるアクションがなければ、その90人は未だ野放しにされていたわけです。

レジェンド・タリフェロ君のお母さまはこのように言っております。「私のたった一人の子供は、開胸手術で四か月間闘病し、無意味な銃の戦いで命を落としました。子供たちは我々の未来です。ですが、息子は幼稚園入園まで生きることもできませんでした。暴力に立ち向かう一人の母親として、息子レジェンドのために戦います。私と家族はレジェンド作戦を支持します。そして、社会と皆さんにもともに支持してほしい」

本日レジェンド・タリフェロ君はレジェンド作戦の名誉をうけました。大統領とバー司法長官に感謝します。

ありがとうございました。大統領はこの後5時から会見を始められます。

終わり

東部時間午後1時41分